ブログをご覧いただきありがとうございます。
危惧の思いから
連日、安部元首相の銃撃事件が報道されていますね。
山上容疑者。そして安倍元首相。
正直に申しあげて、私は2人とも憎めません。
だから、よりにもよって安倍さんが狙われてしまったことが本当に残念でなりませんが
宗教団体の問題が再び、こんなにも大きく世間からも政治からも注目されることになった訳で
ここで宗教団体に蔓延る悪を取り締まらなければ、いつ取り締まるのか。
逃したら、これ以上の好機はなかなか現れることはないように思います。
ただ、テレビを見ていて、危惧していることがあります。
国葬に反対だとか、そういう話に野党や世論が向かってしまうことを
今は本当に危惧していて、そこへの焦りもあり、この記事を書くことにしました。
宗教との親和性
山上容疑者の過去については報道で少しずつ明らかになってきました。
兄の生まれつきの病気、父の自殺、思春期の頃の母の宗教入信、そして破産。
貧しい兄妹に自身の保険金を渡そうとしたこと(自殺未遂に終わる)、兄の病死、体調不良で仕事を失い、資産尽きる。
これだけのことがあれば、正気を保つことさえ至難の業ではないでしょうか。
ところで、宗教団体というのは、私のブログで取り上げる方たちとの親和性が悪い意味で高いです。
(宗教自体を否定するつもりはありません。人類の進歩は宗教と共にあり、現代人はその進化を享受してきていると思います。真っ当で慈悲深い教えもあり、そこにも共感します。)
宗教団体×軽度知的障がい・境界知能
宗教団体×統合失調症
彼らは宗教団体にのめり込みやすい特性を持っています。
宗教団体×軽度知的障がい・境界知能
軽度知的障がい・境界知能の人々は、生まれながらの脳機能障害(=知能の問題)から、
世間で大多数の人々が理解している倫理観や人間関係の深く、繊細で豊かな、そして複雑な仕組みを理解することが出来ません。
(上記の一例として、当ブログではよく「我が子の気持ち(特に心の痛み)を分かってあげる能力を持たない」などと表現しています。)
それらを理解していないが故に生じる様々なトラブルにより、不満やストレスを抱えることの多い彼ら。
せっかく解決策があるトラブルだったとしても、面倒くさがったり、ハードルが高く、放置してしまい、大小さまざまな問題が彼らにつきまといます。
更に現実世界では、明確な正解がないこともよくあり、これは特に彼らのストレスになります。
そんな彼らにとって、宗教の教えというのは、明快で分かりやすいものです。まさに彼らが求めているものです。
命令系統がしっかりあり、教えに従ってさえいれば(宗教上の徳を積めば、)、お金を払えば、儀式を行えば、自らに降りかかる厄介ごとを解決してくれる。
といとも簡単に信じ込みます。(無理やり思い込む、無意識で思い込むといった普通の成人のそれとは違い、言葉通り、本当に信じてしまう。)
だからこそ、思い通りにならないこと、悪いことは全て「教えに背いた天罰」とすることは非常に簡単で、本人たちにとっても気持ちの良いことなのです。
宗教団体×統合失調症
統合失調症の人は知能に問題はないのですが
急性期には症状として妄想や幻覚が現実問題としてあるため
これまた宗教との結びつきやすいです。
(幻覚ですが)本当に見えてしまったり、聞こえてくるのですから、彼らにとっては論より証拠と思えるほどに、入信が容易くなります。
恐ろしい幻聴から自身を守ってくれる、まさに神と信じ込んでしまうこともあるでしょう。
ただ 宗教団体×統合失調症 というのは、彼らに子どもがいた場合は、非常に深刻な事態に陥ることがあります。
宗教の教えが派生したり、せん妄などに憑りつかれると、
我が子の心身を著しく損なう行為、それこそ致命傷になりかねないことさえも、行う異常性があります。
宗教団体×被虐者
虐待を受けてきた人々が、宗教にのめり込んでしまうことも、やはり普通の成人の人たちと比べて多いと思います。
彼らには、医者も含めて、助けを求められる人が周囲に殆どいない場合も多く、最後の駆け込み寺のように入信してしまうこともあるでしょう。
彼らは自己肯定感がないか著しく低い、そして生後間もない乳児のように愛に飢え、自分を守る術をまるで身につけていない無防備さと
並外れた我慢強さと、言いつけをキチンと守る従順さ。
「その団体、怪しいんじゃない?」と言ってくれる人の不在。
被虐者は、宗教団体の搾取の対象に陥ってしまいやすいです。
宗教団体の問題点
重ねて申し上げますが、宗教自体を否定するつもりはありません。
そして宗教関係者やその信者の方々の中には
泥沼にいる人々を、見返りも求めずに愛を捧げる人々がいつの時代にも必ずいました。
ですが残念ながら、宗教団体の中には
人の弱みに付け込み、優しく近づいて偽りの甘い言葉でのめり込ませ、搾り取り、悪事を加担させるような輩が一定数いることも事実です。
少なくとも、善良な宗教団体は以下のようなことをしません。
- 最初は団体名を隠したり、偽ったり、曖昧にして勧誘する。
- 弱みに漬け込み、甘い言葉、真の理解者などと偽って、洗脳していく。
- 宗教のおかげで全てがうまくいったような演技をするサクラがいる。
- 病気の治癒などを謳う。
- 超能力のようなものを見せる。
- 家族や親しい人との人間関係を害と思い込ませるなどして切り離し、孤立させようとする。
- 子や親族を宗教に勧誘させる。
- 献金や集金に暗黙・強制に関わらずノルマがある。
- 低賃金か無報酬で信者に労働・活動をさせる。
- 内情が極秘となっている。
- 脱会を認めない。脱会すれば不幸になる、災いが訪れるなどと脅す。
- 監禁する。信者との性行為。信者同士の結婚を促す。
上記のことが仮にいくつもあてはまるようなら、その宗教団体はまともな団体ではないでしょう。
しかしこれらのことに、早い段階で気づくということは、脳機能に障害を抱えている人や、逃げ場のない追い詰められた人にとっては難しいことです。
多くは気づかないまま、いつしか子を宿し、山上容疑者のような2世が生まれてしまうのです。2世はほぼ間違いなく、精神的虐待を受けて育つといっても過言ではありません。
政治的な規制
日本は政教分離であるため、政治が宗教団体の良し悪しを判断することに違和感を感じる人もいると思います。
そこに癒着が生まれる可能性もあります。
ただお布施が非課税になっていることや、上限がないことに関して、規制を設けることくらいはできるのではないでしょうか。
例えば所得の1割を上限
高所得者であれば所得の最大○割を上限
などです。
最後に
もし奇跡的に、この記事を読んでいるカルト宗教信者がいるのなら伝えたい。
本当に神がいるのなら、あなたを救う為に金銭やそれに代替するもの、あなたの身心を酷使するようなことを
決して望まないでしょう。
そんな犠牲や見返りを求める神に、あなたを救うことはできません。
それは修業でも、徳でも、何でもありません。
宗教と、政治的な保護の下に隠れる、卑しい人間の欲望そのものです。
政治的信条はともかくとして、
安倍さんは、人としてどこか憎めない、愛嬌のある、魅力的な人でした。
今回のことは本当に無念であり、残念です。
だから国葬がどうだこうだで、この話が終わってしまったら、
本当に彼の死が無駄になってしまいます。
そして、また山上容疑者のような人が生まれるでしょう。
世論と政治家を動かし、規制を設け、宗教団体に苦しむ人々を1人でも救い、減らすことが、彼への弔いであると信じます。
山上さんのしたことは確かに間違っていたけれど
聡明で兄妹想いの彼、幼く無力だった子供時代の彼。
誰も彼を救えなかったのに、どうして山上容疑者を責めることができるでしょう。
宗教団体の規制が強化されていれば。
彼のような人々が、最悪の決断をするまでに追い詰められる前に。
堕ちていく前に
その腕を引っ張り上げてくれる人や場所があれば
2人の人間が、こんな悲劇を迎えることは無かったかもしれない。
彼はもう死にたいのかもしれないけれど
情状酌量が最大限考慮されることを心より願っています。
最後までブログをお読み頂き、本当にありがとうございます。もし少しでも参考になったと思っていただけた場合は、バナーをクリック頂けると、ブログ更新の励みになります。では、また次回の記事でお会いしましょう。
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