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世の中にはさまざまな二人組がいる。ボケとツッコミが絶妙な漫才コンビ、意気投合した親友同士、正反対だからこそ補い合う夫婦。健全な二人組は、互いの力を引き出し合い、一人ではできなかったことを成し遂げる。
しかし、世間に紛れている二人組の中には、まったく別の構造を持った関係がある。一方が支配し、もう一方が従う。外からは友人に見え、同僚に見え、仲の良いカップルに見える。しかしその内側では、一人の人間がもう一人の人間を静かに蝕んでいる。
支配する側と、される側
この不健全な二人組には、明確な役割分担がある。支配する側と、支配される側だ。
支配する側は、必ずしも暴力的ではない。むしろ、最初は優しく近づいてくる。困っているところに手を差し伸べ、味方のふりをし、信頼を得る。しかし、その「優しさ」には目的がある。相手を自分の影響下に置くことだ。
信頼関係ができあがると、少しずつ要求が始まる。最初は小さな頼みごと。やがて、相手の予定を管理し、交友関係に口を出し、判断を代行するようになる。「あの人と付き合うのはやめた方がいい」「私がいないとダメでしょ」——こうした言葉で、相手の世界を自分だけに狭めていく。
狙われやすい人たち
支配される側に陥りやすいのは、もともと人間関係で孤立しているか、その傾向にある人たちだ。虐待を受けて育った人、安心できる居場所を持たない人、社会的に弱い立場にいる人——こうした人たちが標的になりやすい。
健全な環境で育った人は、人間関係において一定の距離感を持っている。初対面の相手にはそれなりの警戒をし、時間をかけて信頼を築く。しかし、幼少期に「安心」を経験できなかった人は、この距離感の感覚が育っていないことがある。
優しくされると、すぐに信じてしまう。あるいは、「この人に嫌われたら終わりだ」という恐怖から、理不尽な要求にも応えてしまう。「断る」という選択肢そのものが、頭の中に存在しないこともある。断った経験がないからだ。
「あの人とは距離を置いた方がいい」と助言してくれる人が周囲にいないことも、事態を深刻にする。孤立した人間は、支配者にとって最も都合の良いターゲットになる。
周囲が見て見ぬふりをするとき
こうした不健全な二人組は、職場にも、学校にも、近所づきあいの中にもいる。周囲がその異様さに気づいている場合もある。しかし、大半の場合、介入は起こらない。
「知らないの?あの人、いろいろ噂があって、みんな近づかないようにしてるよ?」「断れないのも悪いよね」「もう大人なんだし、他人がわざわざ介入するまでもないんじゃない?」——そう言って、人々は距離を取る。「噂の二人」「アンタッチャブルな二人」として敬遠される。
周囲の良心的な人たちが離れていくほど、二人の関係は密室化し、支配はさらに強固になる。
行きつく先
支配が長期化すると、要求はエスカレートする。仕事の押しつけ、雑用から、やがて金銭の要求が始まる。弱みを握られると加速し、相手の家族の中にまで入り込んでいく。
行きつく先は、詐欺や薬物への加担、宗教への巨額の献金、性的な搾取——さまざまだが、共通しているのは、支配される側の人間がすべてを失うということだ。お金、仕事、人間関係、そして自分自身を。
こうした関係は、親子間の虐待と同じ構造を持っている。力の差がある二者関係の中で、弱い側が逃げられなくなる。違うのは、それが家庭の外で、大人同士のあいだで起こっているということだ。だからこそ発見が遅れ、だからこそ深刻化する。




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