児童虐待の裏に隠れる「知能の問題」|なぜ軽度知的障がい・境界知能の親に虐待が多いのか

▶ 閲覧前に必ずお読みください(このサイトについて)

児童虐待の原因として、「親の暴力的な性格」「孤独な子育て」「親自身の生きづらさ」が指摘されることは多いですが、「親自身の知能の問題」という視点が抜け落ちていることに気づいているでしょうか。

子育てにおける知的障がいの問題は、「子ども側の発達障害や知的障がい」については取り上げられるのに、「親側の知能」にはなぜかほとんど焦点が当たりません。「親である以上、知能は正常だろう」と錯覚されているか、「知能に問題があっても母性には影響しない」という思い込みがあるのです。

この記事では、児童虐待の裏に隠れる「知能の問題」について、軽度知的障がいと境界知能それぞれの特徴を解説します。

目次

第1章 児童虐待で問題になるIQ群とは

知的障がいが児童虐待で問題になるのは、多くが「軽度知的障がい(IQ50〜70)」と「境界知能(IQ70〜85)」です。

意外なことに、より重い知的障がいの人よりも、軽度知的障がいや境界知能の人たちのほうが虐待の現場では問題化しやすいという特徴があります。

ここでいう「問題化」とは、虐待が起きているのに表面化しにくく、こじれやすいということです。このIQ群の人たちは一見自立した普通の大人に見え、周囲から知的障がいを認識されにくいため、子どもの状況がかなり悪化するまで気づかれないことが多々あります。

一方、中度より重い障がいの方が加害者として問題になりにくいのは、身近に介助者がいることが多く、妊娠の機会がそもそも少なかったり、母子だけの環境で育児することが少ないからです。

無料会員登録して、続きを読む
よかったらシェアしてね!

コメント

コメント一覧 (1件)

  • こんにちわ。
    昔から子どもの問題に関心があり、最近里親登録に向けて進んでいる者です。
    虐待について勉強したくて、読ませて頂いてます。
    知的な問題が隠れているというのは、新しい視点でした。
    特徴として書かれてる項目で、学力的に全く問題はないけれど、特徴として当てはまる場合もありますよね。
    その場合は、被虐児であったり、ストレスであったり、性質であったりということなんでしょうか。
    それにしても、6~8割ってすごいですね…。境界知能であるがゆえに、気づかれず、適切な支援を受けれず、生きづらさを抱えて虐待に向かうのでしょうか。

コメントする

目次
閉じる